ナンバンキセル

ハマウツボ科

 ナンバンキセル属

   ナンバンキセル
   別名;オモイグサ

ススキ、サトウキビ、ミョウガ、カヤツリグサの根にに寄生する一年草。

花茎は直立して高さ15〜20cm、葉緑体はなく花は横に向かって開き、がく1枚、花弁は筒形で先が僅かに5枚に切れる。
花はうすい紅紫色で長さ3〜5cm、中には小さい種子が多数ある。

名前の由来は「南蛮きせる」より命名された。

昔はオモイグサといい、万葉集に歌われた。

道の辺の 尾花が下の思草
いまさらになどものか思はん

ナンバンキセルの個体

ススキの中で

7〜10月に開花。

日本全土に分布、母種はマレーシア・インドび分布する。

肉質無毛の活物寄生植物で、全体赤色をおびる。

茎は短くて地上に出ず、分枝して少数のりん片葉をつける。

花芽
ススキの株より花芽を出した
ナンバンキセル

ススキ等雑草の中で
ナンバンキセルの乱れ咲き
ナンバンギセル【南蛮煙管】
ハマウツボ科の一年生寄生植物。ススキ・ミョウガなどの根に寄生し、全体に葉緑素を欠く。高さ約15センチメ-トル。秋、淡紅紫色花を頂につけ、横を向いて開く。花冠は長い筒形、先は5裂。古名、おもいぐさ。

ミョウガに寄生したキセル

ススキの中で

ススキに寄生して開花する寄生植物・ナンバンキセル('02.825)
毎年のように楽しませてくれる

左図;ミョウガの中で咲き誇るナンバンキセル
('03.9.1)

ススキの中でススキの株間より花体を出す('03.9.5)

見事な群生
ススキに寄生・群生したナンバンキセル

2輪up

数輪アップ

赤花ナンバンギセル
赤花ナンバンギセル

赤花ナンバンギセル
赤花ナンバンギセル

ナンバンギセル
ミョウガに寄生('05.9.11)
ナンバンギセル
3本開花('05.9.11)
ナンバンキセル
今年も多数開花('06.8.28)
ナンバンキセル
ミョウガの中での共生
'07.9.1/群生
ナンバンギセルの群生('07.9.1)
'07.9.1/数輪アップ
群生する数個の花アップ
ああ'07.9.1/スーパーマクロ撮影
スーパーマクロ撮影の一輪
ミョウガの中で至る所に群生しているため、花竹は20cmを越え大形の花を咲かせる('07.9.1)

どの写真もクリックすれば少しは大きい画像になります
'07.9.1/花口よりスーパーマクロ撮影
花口より内部を覗く('07.9.1)
'07.9.1/開花後の変遷
開花して約15日間の成長過程('07.9.1)
'07.9.1/10日後の子房
開花10日後の花のがくを取り除き撮影('07.9.1)
手ぶれ写真に・・ザンネン(・_。)ズリッ
'07.9.1/10日後の子房断面
開花約10日後の子房断面('07.9.1)
'07.9.1/15日後の個体
開花後の個体を引き抜いての撮影
受粉後子房が成長('07.9.1)
'07.9.1/15日後の子房断面
開花15日後の子房の断面('07.9.1)
'07.9.1/15日後の子房&雄しべの断面成熟した子房と柱頭断面('07.9.1)
上記写真(10日後の子房)と比較すれば、成長・変化の状態がよく分かる
'07.9.1/15日後の根本からの新芽
成熟した個体の根株('07.9.1)
新しい新芽が育っている
開花後の三態
開花後、時間と共に変化する様子を比較して説明('07.9.1)
開花中の花/名称・説明
開花中の花の名称・説明
子房の三態
各時期の花・子房などの変化、そして解説・説明('07.9.1)

開花中の子房
開花中の各器官の名所と説明
是非拡大して観て下さい
開花数日後の子房
開花数日後の各器官の名所と変化の説明('07.9.1)
開花10日後の子房
開花10日後の各器官の名所と変化の説明('07.9.1)



こうして自家受粉後、数十日掛けて子房内で細胞分裂と減数分裂を繰り返し種子が作られる。
一つの子房内には6〜10個の種子が出来、ススキとかミョウガなどの根元に蒔けば、翌年は発芽・寄生して成長し花を咲かせる個体となる。
('07.9.1記載記録)
個体の分芽生成図
1個体から多くの幼芽が出る('07.9.3)
器官の生成状態を図示
写真 or ここから拡大

各々の写真を拡大すれば明確に読み取ることが出来ます
根の拡大/1
左写真の根を拡大('07.9.3)
元株から新しい株が、その株が成長する段階をとらえる。写真 or ここから拡大
根の拡大/2
左写真を180度回転('07.9.3)
新しい幼芽が5〜6個育ちつつある。写真 or ここから拡大

上記3写真を統合写真拡大
上記3枚の写真を統合したfile




以上、相当の容量を使い写真と各器官・組織などの存在場所や機能・働きについて解説・説明してきました。観察の参考にして下さい。
ナンバンキセル18
今季はススキの中での群生
('11.8.20)
ナンバンキセル19上部の花穂Up ナンバンキセル20
花も超大型に
ナンバンキセル21
次々と発芽するようすを確認
キンシバイ(金糸梅)
キンシバイ(金糸梅)
オトギリソウ科オトギリソウ属
学名Hypericum patulum
半落葉小低木でフサフサと伸びる多数の雄しべ(約60本ずつ5つの束になる)が特徴
花期は5〜7月
中国原産で、江戸時代の宝暦10年(1760年)に渡来したといわれる。 庭木や地覆い用植え込みとして全国各地に植えられている。 株立ち上に枝が出て、ゆるやかに枝垂れる。 葉は対生で長い楕円形、裏面には多数の腺点がある。暖かい地方では落葉しないことが多い。 初夏、枝先に濃い黄色で、五弁の花を次から次に咲かせる。ビヨウヤナギのようにオシベは長くない。
日向でも半日陰でも丈夫に育つ。株分けですぐ増やせる。 あまり剪定の必要はないが、小さくしたいときは強く剪定しても耐える。冬が適期。
キンシバイ1_1
蕾できる
キンシバイ1
開花間際の金糸梅('08.5.28)
名の由来は雄しべを金糸に、花のかたちを梅に見立てた。
しかし雄しべは同科同属のビョウヤナギのほうが長く金糸に見える(垂れ下がった細い枝の先に、小金色のウメに似た花をつける様子を表したものらしい)


ビヨウヤナギ(美容柳)
学名:Hypericum monogynum
オトギリソウ科の半落葉低木
別名マルバビヨウヤナギ
中国原産。半常緑性の小低木
花期は5〜7月頃で、黄色の5枚の花弁のある花を咲かせる。キンシバイにも似るが、特に雄しべが長く多数あり、よく目立つ。雄しべの基部は5つの束になっている。葉は十字対生する。
キンシバイ2
今にも開花しそうな蕾
キンシバイ3
無数の雄しべが見事
キンシバイ4
一輪アップ
キンシバイ5
スーパーマクロ撮影(中に蜜蜂が・・)
キンシバイ6
咲き終えた花
キンシバイ7
別木の金糸梅
キンシバイ8
別木の花だが、チョット異なる
キンシバイ9
亜種があり、葉や花の形態が少しずつ異なっている
キンシバイ10
横からとらえたため、雄しべの伸び具合が良く分かる
キンシバイ11 キンシバイ12 キンシバイ13
ビヨウヤナギ(美容柳)
ビヨウヤナギ(美容柳)
別名:マルバビヨウヤナギ

ビョウヤナギ2
開花後の実('08.6.17)
蕾もあれば花もあり、結実で実の出来る状態も撮すことが出来る

ビョウヤナギ3
ビョウヤナギ実の横断面
未熟な白い種子も見える
(次の写真が切断面の拡大)
ビョウヤナギ4
横断面の下部切断面をマクロ撮影
ビョウヤナギ5
ビョウヤナギ実の縦断面

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